鑑識係の祈り 大阪府警「変死体」事件簿/村上和郎

＜p＞危険な死体描写、胸にせまる捜査員の感情。＜br /＞ 元鑑識係の著者が、圧倒的な熱量で書き下ろした＜br /＞ 衝撃と哀切の刑事鑑識ノンフィクション！＜/p＞ ＜p＞かつて大阪の警察署に、同僚や後輩から「おくりびと」〈納棺師〉と呼ばれる鑑識係がいた。＜br /＞ 当直のたびに発見される、変死体の数々ーー。＜br /＞ どろどろに腐敗した遺体であっても、彼は嫌な顔ひとつせず、黙々と捜査を続ける。＜br /＞ ときに、目を潤ませながら……。＜/p＞ ＜p＞身の毛がよだつ腐乱死体、くり返される事件現場の葛藤ーー。元警部が限界に挑んだ、刑事鑑識ノンフィクションの新たな境地。捜査員の心が動いた30事件が、「命の意味」をすべての読者に投げかける。＜/p＞ ＜p＞◆本書の目次◆＜/p＞ ＜p＞【序章】命の証＜br /＞ 事件01 浴槽で発見された小5女児＜/p＞ ＜p＞【第1章】殺人＜br /＞ 事件02 タクシー強盗殺人＜br /＞ 事件03 外国人妻による夫絞殺＜br /＞ 事件04 路上に放置された赤ん坊＜br /＞ 事件05 新生児を産み捨てた女子高生＜br /＞ 事件06 暴力社長への忠誠心＜br /＞ 事件07 海に捨てられた名物ばあさん＜br /＞ 事件08 めった刺しにされた店主＜br /＞ 事件09 井戸に妻を投げ入れた夫＜br /＞ 事件10 恋敵をバットで撲殺した少年＜/p＞ ＜p＞【第2章】事故＜br /＞ 事件11 巨大トンネル火災事故＜br /＞ 事件12 ため池で溺死した4歳女児＜br /＞ 事件13 実験中に大爆発した研究室＜br /＞ 事件14 7体連続で発見された変死体＜br /＞ 事件15 乳幼児突然死症候群＜br /＞ 事件16 ベテラン看護師の過ち＜br /＞ 事件17 すべてを灰にする火災現場＜br /＞ 事件18 3人が生き埋めになった採石場＜br /＞ 事件19 全裸女性がまさかの飢餓死＜/p＞ ＜p＞【第3章】自殺＜br /＞ 事件20 高層マンションからの飛び降り＜br /＞ 事件21 高度に腐敗した首吊り死体＜br /＞ 事件22 全身が奇妙な虫だらけの変死体＜br /＞ 事件23 ゴミ袋の中で絶命したピアノ講師＜br /＞ 事件24 前代未聞の割腹自殺＜br /＞ 事件25 投身、焼身、首吊り自殺が連続発生＜br /＞ 事件26 家族の前で自殺した男性＜br /＞ 事件27 除草剤のビール割り＜br /＞ 事件28 デマ情報だらけの硫化水素ブーム＜/p＞ ＜p＞【第4章】検視と死因＜br /＞ 事件29 腐乱死体とDNA鑑定＜br /＞ 事件30 竹串が証明した刺し傷の謎＜/p＞ ＜p＞【終章】退職の朝＜/p＞ ＜p＞◆著者略歴◆＜/p＞ ＜p＞村上和郎〈むらかみ
・かずろう〉＜br /＞ 元大阪府警察 警部＜br /＞ 昭和34（1959）年、大阪府大阪市生まれ。奈良市立一条高等学校卒業。昭和54（1979）年、大阪府警察の巡査を拝命。翌年に配属された枚岡署の警ら課（現
・地域課）交番勤務、直轄警察隊を経て、以後は所轄の豊中署、東成署、西成署、布施署、松原署、富田林署の刑事課捜査員や鑑識係として約27年勤務。平成25（2013）年からは吹田署と八尾署の留置管理課をつとめ、平成29（2017）年に健康上の理由で依願退職。在職期間は約38年。現在は飲食店運営会社に勤務。＜/p＞画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。

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